「かりおもん」はどんな豆屋?
藤枝市音羽町でコーヒー豆を焙煎しています。
ここは、藤枝の山間部への入り口にあたり、瀬戸川を本流とするいくつかの川が流れ、のどかでのんびりとした場所です。
「かりおもん」は、たくさんの種類の珈琲豆を売るお店ではございません。
今現在、焙煎しているのはエチオピアモカ、グアテマラ、マンデリン、コロンビア、ブラジルの五種類で、ブレンド1種、単品5種を販売しています。
カフェなの?
当店は、珈琲が飲めるカフェではございません。
焙煎した珈琲豆を売る豆屋です。
小型焙煎機を使っているため大量生産はできませんが、小さなお店だからこそできるこまめな焙煎をして新鮮な珈琲豆のご提供を心掛けています。
豆屋ではございますが、もちろん藤枝市の郊外の店舗までお越しいただければ、試飲という形でお淹れすることも可能です。ご希望であればお声掛けください。お湯を沸かし、豆を挽き、ハンドドリップでお淹れしますので、少々お時間をいただきます。
店名「かりおもん」の由来
コーヒー発祥の地であるエチオピアでは、日本でいう茶道と同様に珈琲を飲むことを儀式化した作法のことを「カリオモン」と呼んでいます。
「カリオモン」は他者に対する感謝ともてなしの精神を表すものであり、当店もエチオピア現地の「カリオモン」と同様の気持ちで皆様に焙煎珈琲豆を提供したいと考え、日本語のひらがな表記で店名を『かりおもん』と名付けました。
新鮮で美味しいと思える珈琲と共に、リラックスできるくつろぎの時間をお過ごしください。
お客様へのお約束
当店かりおもんは、駆け出しの焙煎珈琲豆店です。
珈琲に関わってきた経歴が浅く、ただただ愚直に珈琲と向き合い、焙煎することだけが取り柄でございます。
今出来ることをお客様に対してお約束し、信頼される豆屋を目指します。
ご購入いただく珈琲豆に「焙煎日」を明記
「焙煎日」の明記は、当たり前のことのように思われるかもしれません。
市販の珈琲豆で「焙煎日」が明記されているものは、意外と少ないです。
生のコーヒー豆は農作物です。
その農作物であるコーヒー生豆は、焙煎されると生鮮食品になります。
お店で生鮮食品を購入される時、「新鮮さ」を気にされるかと思います。
ご購入された珈琲豆が「新鮮」かどうかの判断基準になるのが「焙煎日」です。
当店はお客様に珈琲の「新鮮さ」をお届けしたいと考えます。
「焙煎日」が分からなければ、鮮度の判断ができません。
ご家庭で日常の珈琲を飲まれる方には「焙煎日」を意識していただきたいのです。
新鮮な珈琲は、ドリップした時にふっくらと膨らみます。
焙煎日が分からない場合、コーヒードームの膨らみで鮮度を確認してください。
珈琲は「豆」の状態でご提供
日本ではすばらしい珈琲を飲んでいる方はごく少数ではないでしょうか。
なぜなら、簡単さを優先して、粉に挽かれた状態で販売されている珈琲が大半であるからです。
当店かりおもんでは、珈琲の劣化が早まるのを避けるため、粉に挽いてのお渡しはオススメしません。
珈琲豆は焙煎直後から「酸化」が始まっています。
「酸化」とは、つまり珈琲の劣化です。
さらに、珈琲豆は粉にした瞬間から酸化が一気に加速して劣化が早まってしまいます。
粉に挽くと空気に触れる表面積が広くなってしまうためで、豆の状態と比較にならないほど劣化スピードが上がります。
粉の状態での保存では、新鮮な風味がすぐに無くなってしまいます。
だから、飲む直前に今回淹れる分量の珈琲豆をご自身で挽いていただきたいのです。
ご自身で粉に挽くことで「香り」という楽しみ方も増えます!
コーヒー豆を一粒一粒、手作業で選別
ハンドピック、やる?やらない?
生のコーヒー豆を、焙煎珈琲豆に仕上げるまでの工程の一つに「ハンドピック」がございます。
珈琲の香味に悪影響を及ぼす欠点豆を取り除くことを「ハンドピック」と呼びます。
海外から輸入されるコーヒーの生豆は、どんなに評価が高い豆でも必ず欠点豆が混入してしまうものです。
虫に食われて穴が開いているコーヒー豆や、雑菌で発酵してしまって黒ずんでいるコーヒー豆が混入していること知っていて、その珈琲を飲みたいとは思わないはずです。
欠点豆も含めて「珈琲」である。という考え方もあるようです。
しかし、当店かりおもんでは欠点豆は徹底的に取り除き、どんなに手間が掛かろうと「ハンドピック」はやるべきだという結論に達しました。
ハンドピック、どこまでやるか?
では、そのハンドピックをどのレベルまでやるのか?
例えば、トレーにコーヒー生豆を広げて、ざっと眺めて目に留まった欠点豆を取り除くレベルでは、欠点豆の取り除きに漏れが出てしまうと考えます。
欠点豆は一粒入っているだけで、珈琲の味や香りに大きな影響を及ぼします。
当店かりおもんでは、焙煎の前と後に欠点豆を取り除く2回のハンドピックを大切にします。
1.焙煎前のハンドピック
焙煎前に下記の手順でハンドピックをします。
- ホコリ・ゴミ等の異物を落とすため約100gのコーヒー生豆をふるいにかける
- その後、ふるいにかけた生豆をトレーに広げる
- 全ての豆の片面(丸み側)をチェックして欠点豆をはじく
迷ったらはじく! - 全ての豆のもう一方の片面(センターカット側)をチェックして欠点豆をはじく
迷ったらはじく! - 上記1~4を繰り返す
焙煎前に生豆の状態で下記の欠点豆を一粒一粒ていねいに選別して取り除きます。
- 未熟豆
未熟な状態の豆。 - コッコ
果肉が付いた状態で乾燥され、脱穀が不完全な状態の豆。 - サワービーン種
水洗式の発酵槽で雑菌がついて、発酵してしまった豆。 - カット
割れたり、えぐれてしまっている状態の豆。 - ブラックビーン
完全に発酵して全体が黒ずんでいる豆。 - ファングス
青カビや白カビが出てしまった状態の豆。 - 虫食い豆
小さな虫が種に産卵し、その幼虫が種を食べた状態の豆。 - 石
天日干しで自然乾燥させた豆には、石が混入することがある。 - 極小豆
他の豆と比較して極端に小さい豆。
下側のような欠点豆をハンドピックで取り除き、上側のようなキレイな生豆だけを焙煎します。
2.焙煎後のハンドピック
そして、焙煎後にも珈琲豆を目視でチェックして次の豆を取り除きます。
- 丸焦げ豆
- 貝殻豆
- 焙煎中に欠けた豆
- 他と比べて色が白っぽい豆
手前の列から丸焦げ豆、貝殻豆、他と比べて色が白っぽい豆。
ハンドピックはとても時間が掛かり、やればやるほどコーヒー豆の量が目減りしてしまいます。
でもこのハンドピックを怠り、たった一粒、欠点豆が混入してしまったために不快な味・香りの珈琲になってしまうことがあるのです。
当店のような小さな自家焙煎珈琲豆店だからこそできることを大切にし、当たり前のことを、妥協することなく実行していきます。
シンプルな焙煎
当店では、コーヒー焙煎機専門の老舗メーカーである富士珈機が製造しているR-101を使用して焙煎しています。
1回の焙煎での出来高が、豆600g前後の焙煎量ですので、1日に焙煎できる量が限られてしまい大量生産はできません。
焙煎には、豆の状態、火力、排気など様々な要素が関係してきます。
焙煎という迷宮に自分自身が迷い込まないようにシンプルな焙煎を心掛け、当店に足を運んでくださるお客様に喜んでいただけるコーヒー豆を焼き上げます。
店舗概要
店舗名 | 自家焙煎珈琲豆かりおもん |
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所在地 | 〒426-0087 静岡県藤枝市音羽町3丁目17-3 |
Webサイト | http://www.kariomon.com |
電子メール | coffee@kariomon.com |
定休日 | 土曜・日曜・祝日 |
SNS | https://www.instagram.com/kariomon_fujieda/ https://www.facebook.com/kariomon.fujieda/ |